今回は、桑の葉に一番多く含まれている有効成分DNJ(1-デオキシノジリマイシン)についての解説記事になります。
桑の葉に一番多く含まれる有効成分DNJ(1-デオキシノジリマイシン)には、糖の吸収をブロックする作用があります。
糖が気になる人や、ダイエット効果を期待する人は「桑の葉茶」を飲む人も多いですよ。
桑の葉の有効成分DNJで期待できる効果は2つ
桑の葉の有効成分「DNJ(1-デオキシノジリマイシン)」は桑の葉以外の植物にもわずかに含まれていますが、一番多く含んでいるのは桑の葉なのです。
そして、桑の葉に豊富に含まれる「DNJ(1-デオキシノジリマイシン)」には次の2つの効果があることが、多くの研究からわかっています。
効果①:糖の吸収をブロックする
桑の葉に豊富に含まれる「DNJ(1-デオキシノジリマイシン)」には糖の吸収をブロックする効果があることがわかっています。
ここからは食べた糖質が体内に吸収されるメカニズムについて解説します。
桑の葉に豊富に含まれる「DNJ(1-デオキシノジリマイシン)」は、お米やパンに含まれている「ブドウ糖」とよく似た構造をしています。この「ブドウ糖」は単糖類になります。
私たちが食事や間食でとる糖質に含まれる砂糖は、主成分がスクロースという二糖類の一種です。
この二糖類が小腸に運ばれると、糖質分解酵素であるα‐グルコシダーゼによって、二糖類から吸収しやすい単糖類に分解されます。
食べた糖質が体内に吸収されるとは、この分解された単糖類が体内に吸収されることを言います。
つまり、食前にブドウ糖とよく似た構造の「DNJ(1-デオキシノジリマイシン)」をとっておくことで、「DNJ(1-デオキシノジリマイシン)」が糖質分解酵素の働きを妨げることになるので、結果的に糖の吸収がブロックされることになります。
効果②:食後の血糖値の上昇を緩やかにする
桑の葉に豊富に含まれる「DNJ(1-デオキシノジリマイシン)」には食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果があることがわかっています。
ここからは血糖値が上昇する仕組みについて解説します。
生活習慣病や肥満の原因になる糖質は、ご飯・パン・めん・いも・果物・砂糖・はちみつに多く含まれています。この主成分がスクロースという二糖類の一種です。
この二糖類が小腸に運ばれると、糖質分解酵素であるα‐グルコシダーゼによって、二糖類から体内に吸収されやすい単糖類に分解されます。
この分解された単糖類が体内に吸収されると、血糖値が上昇するのです。
つまり、食前に「DNJ(1-デオキシノジリマイシン)」をとっておけば、糖の吸収がブロックされるだけでなく、血糖値の上昇も緩やかになるのです。
桑の葉の有効成分DNJは夏の新芽に最も多い
桑の葉に含まれる有効成分DNJ(1-デオキシノジリマイシン)の量は、春から夏にかけて多くなり、秋には減少していくことがわかっています。
またDNJ(1-デオキシノジリマイシン)の量は、桑の木の枝の先端部分に最も多くあって、桑の木の根元かけて少なくなるため、とくに枝の先端部分の新芽にあたりにDNJ(1-デオキシノジリマイシン)が最も多く含まれていると言えます。
桑の葉を栽培する地域では、昔から夏場の桑の木の新芽が最もよい葉とされ、枝の先端の芽が軟らかく、風味も良いので、天ぷらやおひたしとしても食べられています。
桑の葉の有効成分DNJの効果についてのまとめ
桑の葉の有効成分「DNJ(1-デオキシノジリマイシン)」の効果は次の2つです。
桑の葉茶に代表されるように、桑の葉に関わる製品は広く市販されています。しかし、製品によっては使用する桑の葉の量に差があるので、DNJ(1-デオキシノジリマイシン)の量にばらつきがあるのも事実です。
桑の葉の有効成分「DNJ(1-デオキシノジリマイシン)」は夏の新芽に多いと言っても、夏以外にとる方法はないのかな?
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