松葉茶とは？副作用や成分詳細、生の松からの作り方も解説

松は日本に古くから根付いており、寒さ厳しい冬でも常緑を保つことから、吉祥の象徴とされています。

特にお正月には門松や松飾りでその縁起の良さを祝います。

「松寿千年翠」という禅の言葉にあるように、松は長い時を経ても変わらぬ緑を保つ力強さが讃えられています。

驚くなかれ、この力強い松の葉で作るお茶が、松葉茶です。

今回は松葉茶の風味と魅力に焦点を当ててご紹介します。

松葉茶とは何か？

松の葉を使って作るお茶、それが松葉茶です。

主に「赤松」の葉が用いられることが多く、これは葉が細く柔らかいためです。

赤松は「女松」とも呼ばれ、その名の通り、やわらかい質感が特徴です。

松は中国から伝来した植物で、そこでは松の飾りが新年の装飾として用いられるようになりました。

また、中国では松の実や葉を「仙人食」として珍重しており、古代の文献「抱朴子」にはその食べ方が記されています。

文献によると、仙人たちは自然の恵みとして、松の実や葉を食べ、その生活に必要なのは水だけだったと言われています。

このように、松葉茶はその歴史や背景においても非常に興味深い飲み物です。

副作用や成分についても解説を加えながら、松葉茶の魅力を掘り下げていきます。

松葉茶の風味と香りについて

松葉茶を飲むと、独特の「青々とした香り」と「清涼感のある味わい」を楽しむことができます。

多くの人が松葉のさわやかな香りを感じています。

実際に松葉茶を体験した人たちの感想を、SNSから抜粋してご紹介します。

たきおりさん
味はさっぱりしていて、ほんのり木の香り？がします😊ハーブティーに似たような感じ？
松葉茶は飲んでる方結構いらっしゃるようです。市販もされてるので、たきおりさんも機会があれば試してみてくださいね！

— なるたま@自然療法でセルフケア (@poesjenal) July 14, 2024

今回お茶を持ってきてなかったので、その辺から取ってきた枯れた松の葉を煮出して松葉茶を作ってみた。初めだけど麦茶っぽい味で割と飲める pic.twitter.com/cXf91ALYOS

— あべ (@abetomohiro) October 2, 2020

松葉茶のおすすめの飲み方

松葉茶は、温かい状態でも冷たい状態でも楽しむことができます。

ホットで飲む場合は、通常のお茶と同じように熱湯を茶葉に注ぎ、約3分間蒸らすことで風味豊かな松葉茶が完成します。

松葉茶はクセが少ないため、他のお茶とも組み合わせやすく、黒豆茶や玄米茶、ほうじ茶とのブレンドで甘みや香ばしさが加わり、飲みやすいお茶になります。

また、ヨモギやスギナといった野草と合わせても、春の息吹を感じるお茶になります。

清涼感を求める場合は、ペパーミントとの組み合わせもおすすめです。

松葉茶を飲むベストなタイミング

松葉茶はいつ飲んでも楽しめますが、微量のカフェインが含まれているため、就寝前には控えめにすることが望ましいです。

飲み過ぎると睡眠に影響を与えることがあります。

自宅で簡単に作る松葉茶の方法

昨今の強風で落ちたという、家の裏の雑木林の赤松を友達が大量に送ってくれたので、早速松葉茶を作る。
いやいや、まじ美味しい！松葉、最強です！ pic.twitter.com/RDNWhoMyqg

— Arizona Momoko (@ArizonaMomoko) January 25, 2023

松葉を収穫する際は、土壌や空気中の汚染物質を吸収しやすいため、新鮮で柔らかい先端部分を選ぶことが重要です。

道路沿いなどの汚染されやすい場所の松は避け、一度に多めに収穫し、しっかりと水洗いした後に乾燥させます。

乾燥は陰干しを推奨し、直射日光に晒すと色が褪せる可能性があります。

茎に残っている茶色い部分は苦味が強いので除去してください。

乾燥後の松葉を粉砕して、お茶として利用するのが一般的です。

この粉末を急須やお茶パックに入れて、お好みでお茶としてお楽しみください。