実際に起こった事件や事故を実写化した映画やドラマは多くあります。
しかし、日本で起きた事件の中には映画化もドラマ化も絶対にできないという、人間の想像を超えた恐ろしい事件があったのです。
まさに、事実は小説より奇なり。同じ人間がまさに修羅と化す過程を綴った本を随時紹介します。
心にナイフをしのばせて/奥野修司(著)
心にナイフをしのばせては1969年に実際に起きた「高校生同級生首切り殺人事件」が題材となっています。
加害者はその後、有名大学を卒業し弁護士になっていたという実話。
遺族と著者が加害者を探し出し、謝罪を求めるも…。
この加害者は2003年に報道ステーションの前身のニュースステーションで久米宏と対談し、以下のような発言をしています。

謝罪も、賠償金の支払いも、一切してないし、するつもりもない。 未成年でしたから、前科なんて付きませんよ。 私が弁護士をしてるのは私の能力だし、その収入は私と家族のために使います。 法的にみて、全く何の問題もありません。 幸せに暮らしてます。 少年事件は匿名性が極めて高いので、誰も知りませんしね

未成年なら、子供だからってなんでも許されてしまうのかと、全くやり切れない、胸くそ悪い1冊です
父と母 悔恨の手記「少年A」この子を生んで……/「少年A」の父母(著)
心にナイフをしのばせての題材となった 「高校生同級生首切り殺人事件」のおよそ30年後に神戸で起きた少年事件。 いわゆる「普通の中学生」が起こした残忍な事件という点でも社会に大きな衝撃を与えました。
1997年(平成9年)に兵庫県神戸市須磨区で発生した当時14歳の中学生による連続殺傷事件は、少年が名乗った名前から別名「酒鬼薔薇事件」「酒鬼薔薇聖斗事件」とも呼ばれています。
当時、数か月にもわたって、複数の小学生が被害を受け、うち2名が死亡し、3名が重軽傷を負った。通り魔的犯行や遺体の損壊が伴った点、特に被害者の頭部が「声明文」とともに中学校の正門前に置かれた点、地元新聞社に「挑戦状」が郵送された点など、強い暴力性が伴なう特異な事件でした。

モヤモヤした感情が生まれる後味の悪い一冊です。両親が少年AのSOSに恐ろしいほどに向き合っていない点、鈍感すぎる点など、対処があったのではと感じる本でした。

少年Aを生み出した家族のことが垣間見れる一冊です。決して他人ごととは思えないと感じる一冊でした

被害者の苦しみは、想像を絶し、計り知れない泥沼となるのがわかる一冊

殺人者本人の心情がわかる貴重な資料と割り切れば読めるのだろうが、この本を出版する会社が存在すること自体、社会の闇であり人間の闇なのかもしれない。被害者は何度殺されれば気が済むのだろうか…
全員死刑 大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記/鈴木智彦 (著)
全員死刑 大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記 は2004年に福岡県で起きたヤクザ一家(父、母、息子2名)が知人の金融業者の一家とその友人の4人を殺害し、加害者全員が死刑判決を受けた異例の事件。実行犯である次男の手記。
家族が全員殺人者で全員死刑が確定する。
何も言わず、ただ苛つく事しか出来ない父、金の事しか頭にない母、自分は手を汚さないとズル賢い兄、殺人を楽しむ弟という、こんな家族がいたんだ…とまさに別世界の話を思わせる異常さです。

獄に消えた狂気―滋賀・長浜「2園児」刺殺事件/平井美帆(著)
獄に消えた狂気―滋賀・長浜「2園児」刺殺事件は、2006年に滋賀県で中国人母親が自分の娘の友達の2名の幼稚園児をそれぞれ20箇所も包丁でメッタ刺しにして殺害。
裁判で明らかになってきたのは、犯人の中国人母親は「統合失調症」だったということ。

中国籍の鄭永善(日本名・谷口充恵)ってありますが、日本国籍無いのに日本名ありますよね?苗字は結婚した 中国籍の鄭永善(日本名・谷口充恵)ってありますが、日本国籍無いのに日本名ありますよね?苗字は結婚したからと思いますが、外国人が日本人と結婚したら苗字だけじゃなく、名前まで変わるんですか? その日本名では公的なもの(免許など)はとれるんですか? よく在日の朝鮮人の方が使ってると見たことがあります。実際どうなんですか? 都合良く使ってるなら、なんか国籍ないのに変な感じですね、ずるい。引用元:知恵袋

NHKはなぜ滋賀県の園児殺害で逮捕された容疑者の実名報道をしないのですか?他局では谷口充恵ではなく中国 NHKはなぜ滋賀県の園児殺害で逮捕された容疑者の実名報道をしないのですか?他局では谷口充恵ではなく中国・朝鮮系の名前が報道されていました。なぜですか? 引用元:知恵袋

テレビの報道では伝えない真実を知ることのできる一冊です
黒い迷宮(上)──ルーシー・ブラックマン事件の真実 /リチャード・ロイド・パリー(著)濱野大道(訳)
黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件の真実 上は、2000年に起きたイギリス人のルーシー・ブラックマンが消息を断った事件を、日本滞在20年になるイギリス人記者が彼女の失踪から15年間事件を追い続けた内容。
そして次々と明らかになる、事件の闇は目を疑う内容ばかり。

実話なのか、日本にこんな人間たちがいるのか…事実は小説よりも奇なりと思ってしまう、ノンフィクションの傑作です
モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い/福田ますみ(著)
モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘いは、2005年に長野県の丸子実業高校バレーボール部で起きた部員の自殺事件に端を発しています。
自分の息子が自殺したのは、学校のいじめが原因だ!と学校、息子の友達、教育委員会、警察と地域をすべて巻き込んだ、自殺した息子の母親が、実は想像を絶する狂気の持ち主だった!

自分の家族や親類が、こういうタイプの人間と、関わり合いにならぬよう、
ひたすら願うのみ、かかわってしまったら最後、誰も幸福にはなれない…
冷酷 座間9人殺害事件 (幻冬舎単行本) /小野一光 (著)
冷酷 座間9人殺害事件は、2017年10月に神奈川県座間市のアパートの一室でクーラーボックスの中から切断された頭部など9人分の遺体が発見されて発覚した殺人事件。
逮捕された白石隆浩はSNSを通じて知り合った女性8人男性1人を殺害・解体していたことがわかり、その残虐さで世間を震撼させた凶悪事件です。
冷酷 座間9人殺害事件は、ノンフィクションライターである小野一光氏による11回330分の獄中対話と裁判の模様を完全収録した内容です。犯罪史上まれにみる凶悪殺人犯の素顔に迫った、衝撃のノンフィクション。

同じ人間がここまで残虐になれるのか、どうしたら白石隆浩のような人間ができあがるのか、色々と考えさせられる内容です。
小野一光さんの著作は、殺人犯と直接面会しつづけ取材したノンフィクションばかりなので、他を圧倒する内容ばかり。
なかでも連続殺人犯は、以下21世紀の10大殺人事件の深い闇に事件現場と拘置所の面会室で迫ってかきあげた、私たち人間の内なる「魔」の姿を掘り出した力作です。
CASE 1 北村孝紘 【大牟田連続4人殺人事件】
CASE 2 松永太 【北九州監禁連続殺人事件】
CASE 3 畠山鈴香 【秋田児童連続殺人事件】
CASE 4 鈴木泰徳 【福岡3女性連続強盗殺人事件】
CASE 5 下村早苗 【大阪2児虐待死事件】
CASE 6 山地悠紀夫【大阪姉妹殺人事件】
CASE 7 魏巍 【福岡一家4人殺人事件】
CASE 8 高橋裕子 【中州スナックママ連続保険金殺人事件】
CASE 9 角田美代子【尼崎連続変死事件】
CASE 10 筧千佐子【近畿連続青酸死事件】
※ 連続殺人犯 は単行本「殺人犯との対話」(2015年11月・文藝春秋刊)を改題し、加筆修正したものですが、単行本「殺人犯との対話」に収録されていた〈宇野ひとみ【高槻養子縁組保険金殺人事件】〉は入っていません。そのかわりに〈CASE10筧千佐子【 近畿連続青酸死事件 】〉を収録しています。

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