パッチテストってどうやるんだろ…?
肌が敏感で新たに試してみたい化粧品や、新しく購入した化粧品で肌トラブルが起きないか心配という方は、化粧品を使う前にパッチテスト、使用テストを行いましょう。
肌トラブルは女性特有の体調によるところも多いので、誰にでも起きる可能性がありますよ。
パッチテストのやり方
パッチテストのやり方は基本的に以下のように行ないます。
パッチテストの基本的なやり方
- パッチテストを行なう二の腕の内側を清潔にするために洗う
- パッチテストをしたい100円硬貨の大きさ程度の量の化粧品を二の腕の内側に塗る
- 1を1分~2分程度放置し、肌に赤みが出る、痒みがでる、かぶれるといった異常が起きないか確認する
- 2を行なった部分を強く刺激しないで、3~4日程度放置し、肌に赤みが出る、痒みがでる、かぶれるといった異常が起きないか確認する
- 二の腕の内側で肌トラブルが起きなかったら、フェイスラインに少量の化粧品を塗って、肌に赤みが出る、痒みがでる、かぶれるといった異常が起きないか確認する
- 肌に異常が起きていなければ顔に使う
パッチテストで肌トラブルが起きたら、すぐに中断する
パッチテストの途中で肌がかゆくなる、肌が赤くなるといった肌トラブルが起きてしまった場合はすぐ
にパッチテストを中断して、パッチテストを行なっていた化粧品を洗い流しましょう。
もし、肌トラブルの状態が続くようであれば、パッチテストを行なった化粧品を持って医療機関に相談しましょう。
女性の肌は体と同じように、季節やストレスだけでなく、女性特有の周期によって肌が敏感になる時期があります。
パッチテストとはいっても、疲れている時や女性特有の体調の変化のときには肌も敏感になっているのでパッチテストはなるべく避けたほうがトラブルは少ないでしょう。
パッチテストのやり方 よくある質問
パッチテストに関するよくある質問を集めました。
パッチテストに二の腕の内側を使う理由は?
肌トラブルを起こす原因となるアレルゲンに的確に反応するのは二の腕の内側です。
そのため、パッチテストは二の腕の内側を使って行ないます。
私たちの全身を覆っている皮膚は体のパーツによって厚みが違います。
なかでも顔は体に比べて皮膚が薄いです。そして、二の腕の内側の皮膚は顔と厚みが似ているためパッチテストに向いています。
また、二の腕の内側は目立ちにくい場所にあるので、パッチテストを行なっている最中でも日が当たりにくいなどの外部からの刺激も少ないため、パッチテストに最適とされているのです。
パッチテストにパウダータイプの化粧品を使う場合はどうしたらいい?
酵素入りの洗顔料など、スキンケア用品の中にはパウダータイプのものもあります。
化粧品を直接二の腕に濡れない形状のものは、適量の水で薄めて二の腕に塗るといいです。
パッチテストと使用テストは違うの?
結論から言うと、初めての化粧品を使うときに行なうテストは使用テストが正しい表現ですが、一般的にはパッチテストという表現が使われています。
本来、パッチテストとは本来かぶれなどの肌トラブルを起こす原因となる物質を調べる方法のひとつです。
一般的に、皮膚科でよく用いられているやり方がクローズドパッチテストと言われる方法です。
クローズドパッチテストは肌トラブルを起こしたと思われる物質を絆創膏に塗って、背中の平らな部分に2日程度貼って様子をみていくやり方です。
この間、体をふく程度なら良いとされますが、入浴すること、体を洗うことはできません。
そして、絆創膏をはがしたあと、2日後、3日後、1週間後と、その反応を調査していきます。
1週間という時間を要するのは、アレルゲンがあるとすぐに反応すると思いがちですが、実際のところはアレルギーを起こす抗原抗体反応が体内で行なわれるために数日かかるケースがあるのです。
そのため、2日後、3日後、1週間後という期間と、3回という回数をかけて調べていくのです。
しかし、化粧品を初めて使う度に、日数や回数がかかるクローズドパッチテストを行なうことは現実的ではありません。
そこで、クローズドパッチテストを簡単にした使用テストをパッチテストと呼んでいます。
パッチテストには絆創膏を使った方がいい?
パッチテストを行なうときに、絆創膏にパッチテストをしたい化粧品を塗って二の腕に貼るという方法もあります。
しかし、絆創膏で肌がかぶれる人もいるので、必ずしも絆創膏を使ってパッチテストを行うことを推奨していません。
もし、絆創膏を使ってパッチテストを行なう場合は、薬剤のついていない絆創膏を利用しましょう。
また、絆創膏がなければ、カットしたガーゼとサージカルテープの代用でもOKです。
パッチテストのやり方まとめ
一般に、肌に優しい処方がされている化粧品は次のようなものがあります。
- アレルギーテスト済み
- パッチテスト済み
- スティンギングテスト済み
- 7つのフリー(パラベン、アルコール、旧指定表示成分、石油系界面活性剤、鉱物油、合成香料、合成着色料を未使用)
しかし、必ずしも肌トラブルが起きないとも限りません。
また化粧品による肌トラブルは誰にでも起きる可能性がありますので、初めて使う化粧品で肌トラブルが起きないか心配な方はパッチテストを行なうようにしましょう。